ふくおか整形外科

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骨密度をチェック!

骨密度は年齢とともに減少します。

骨密度は20歳で最大となり、50歳近くから減少します。特に女性は60代になると5人に1人は骨粗鬆症になっていると言われています。骨がもろくなると、骨折を起こしやすくなります。また腰痛の原因にもなります。
骨粗鬆症は、骨密度が低下し、骨が脆くなる疾患です。特に高齢者や閉経後の女性で発症リスクが高く、骨折の原因になることが多い病気として知られています。主な症状として初期には症状がほとんどありませんが、進行すると骨折や姿勢の変化(背中が曲がる)を引き起こすことがあります。

骨密度とは?

骨密度(Bone Mineral Density: BMD)は、骨の中に含まれるカルシウムやミネラル成分の量を数値化したものです。骨密度が高いほど骨が強く、低いほど骨が脆くなります。この数値は、骨粗鬆症の診断や骨折リスクの評価に用いられます。
骨密度は、骨粗鬆症(骨がスカスカになり脆くなる病気)を診断する際に使用されます。骨密度が低下すると骨折のリスクが高まるため、早期に測定し、必要な予防や治療を行うことが大切です。

骨密度の基準値

骨密度は、健康な若年成人の骨密度と比較して評価されます。この評価に使用される指標がTスコアです。

Tスコアの範囲と評価

  • -1.0以上: 正常
  • -1.0〜-2.5: 骨量減少(骨密度が低下しているが、まだ骨粗鬆症ではない)
  • -2.5以下: 骨粗鬆症(骨折リスクが高い)
  • Zスコア: 同年代の平均骨密度と比較した指標。若い人の異常を検出する際に使用されます。
  • 骨密度が低下する原因

    骨密度は、年齢とともに自然に減少しますが、以下の要因でさらに悪化する可能性があります。

    • 加齢: 特に閉経後の女性はホルモンバランスの変化で骨密度が急激に低下します。
    • 栄養不足: カルシウムやビタミンDの不足は骨の形成を妨げます。
    • 運動不足: 運動は骨に刺激を与え、骨密度を維持するのに役立ちます。
    • 生活習慣: 喫煙や過度の飲酒は骨密度を低下させるリスクがあります。
    • 病気や薬: 一部の内分泌疾患や長期間のステロイド薬使用も骨密度に影響します。

    骨密度を守るための4つのポイント

    1. 栄養管理

    骨の健康を保つためには、栄養バランスの取れた食事が不可欠です。特に、カルシウムを多く含む食品(牛乳、チーズ、ヨーグルト、小魚)を積極的に摂りましょう。また、ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける役割があるため、日光浴やサケ・サバといった魚類を食べることが効果的です。さらに、ビタミンKを含む納豆や緑黄色野菜も骨の形成をサポートします。

    2. 運動

    適度な運動は骨密度を維持するために非常に効果的です。特に、重力が骨に刺激を与えるウォーキングやジョギング、軽い筋力トレーニングが推奨されます。これらの運動を日常生活に取り入れることで、骨が強くなるだけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。

    3. 健康的な生活習慣

    骨密度の低下を防ぐには、生活習慣の見直しも重要です。喫煙は骨に悪影響を与えるため禁煙することが大切です。また、過度の飲酒も骨の健康を損なう原因となるため、適量を守るよう心がけましょう。

    4. 定期的な検査

    自分の骨の状態を正確に把握するためには、骨密度測定を定期的に行うことが重要です。測定を通じて骨の健康状態を知り、必要に応じた予防や治療を受けることで、将来的な骨粗鬆症や骨折のリスクを減らすことができます。