ふくおか整形外科

072-293-8660
診療時間:9:00〜12:00/16:00〜19:00

文字サイズ

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症と坐骨神経の関係

**坐骨神経(ざこつしんけい)**とは、腰からお尻、太ももの後ろ、ふくらはぎ、足先まで伸びる太くて長い神経のことです。この神経は、歩行や感覚の伝達に重要な役割を果たします。
**腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)**は、脊柱管(背骨の中を通る神経の通り道)が狭くなることで、神経が圧迫される病気です。この圧迫が坐骨神経にも影響を与えるため、以下のような症状が現れます。

主な対象疾患

坐骨神経が影響を受けるとどうなる?

腰部脊柱管狭窄症によって坐骨神経が圧迫されると、以下の症状が出ることがあります。
お尻から足にかけての痛みやしびれ
長く歩くと足がだるくなり、休むと回復する(間欠性跛行)
足の感覚が鈍くなる
力が入りにくくなる(足がもつれる)
冷えやほてりを感じる
特に、「長時間立っていると痛みが増すが、前かがみになると楽になる」特徴があるのが脊柱管狭窄症による坐骨神経症状の特徴です。

どうすれば改善できる?

症状の程度によりますが、以下の方法が有効です。
姿勢の改善
前かがみになると楽になるため、杖や手押し車を使うと歩きやすくなります。
ストレッチや体操
腰やお尻の筋肉を柔らかくすることで神経の圧迫を減らすことができます。
薬物療法
消炎鎮痛薬や神経の炎症を抑える薬(リリカなど)が処方されることがあります。
神経ブロック注射
痛みが強い場合、一時的に神経の炎症を抑えるために行われることがあります。
手術(重症の場合)
進行すると手術(神経の圧迫を取り除く手術)が必要になることもあります。

まとめ

腰部脊柱管狭窄症によって坐骨神経が圧迫されると、お尻から足にかけての痛みやしびれが出ることがあります。特に「長く歩けないが休むと楽になる」症状が特徴です。軽症ならストレッチや薬で対応できますが、症状が悪化すると手術が必要になることもあります。 日常生活で困っているなら、整形外科やリハビリ専門医に相談するのがおすすめです。